ねこあつめの合言葉「沙羅双樹」
読み方は「さらそうじゅ」
これは有名ですね。
義務教育時代に暗唱させられました。
平家物語の冒頭の一文に載ってます。
今の子達も暗記テストやってるのでしょうか。
さて、沙羅双樹とはいうけれども
どんなモノなのかというのは知りません。
言葉として知っているけれども、
実物は知らないモノって意外とたくさんありますよね。
目次。
沙羅双樹とはどんな樹?
グーグル先生の画像検索によると
30mほどの樹木で花は小さくてとても可憐です。
開花は5月から7月。
インドを中心としたアジアを中心に分布しています。
平家物語の冒頭の「さらそうじゅ」という呼び方が有名ですが
他にも「しゃらそうじゅ」「さらのき」とも呼びます。
沙羅双樹=盛者必衰の理なのは何故?
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
出典:平家物語
可憐で小さな花が無常を象徴する花の色とされるのか
それには仏教の伝説が関わっています。
仏教は諸行無常、悟り、など世の無常を説いていますよね。
沙羅双樹は「仏教の三大聖樹」の一つなのです。
(諸説あり)
仏教の開祖、お釈迦様が亡くなったときに
近くに沙羅双樹が植えられていたそうです。
以下の様な伝説があります。
(略)
この木が四方を囲んで
植えられていたが、
入滅の際にこの木が枯れて
鶴の羽根のように
白くなったとの伝説から、
仏教では聖木とされている。出典
他にはお釈迦様誕生の時の「無憂樹(ムユウジュ)」
悟りを開いたところにあったとされる「印度菩提樹(インドボダイジュ)」
などが仏教の三大聖樹として挙げられます。
ホンモノの沙羅双樹は日本にはない?!
実は沙羅双樹は日本に自生はしていません。
寒さに弱く、温室でないと育てることができないからです。
(日本でも今では温室などで育てられています)
日本では夏椿(なつつばき)が沙羅双樹の代わりとされました。
諸説ありますが、花の色や形が沙羅双樹に似ているため、
同じ花だと誤解されたからではないかと思われます。
また、夏椿の花の寿命は一日です。
朝に生まれて夜に死ぬ(ロ~マン…を思い出しました)
その儚さが仏教の無常の考えと結びついたのかもしれません。
参考・出典
沙羅双樹(シャラノキ)とは?花の特徴や見頃の季節、花言葉は? - horti 〜ホルティ〜
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