ひきこもっていると世間の流行やら話題から遠のいていく。
そうしていろいろなモノに置いて行かれる。
同級生は結婚した。子供を産んだ。昇進した。
女優を目指していた同級生は舞台に何度も立った。
私は動かない。変化しない。
外に出ることを泣き叫びながら拒否したあの日から動けない。
いや、多少は動けた気もする。ほんの少しだけ。
寝たきりが起き上がることが可能になった程度には変化があった。
外は怖い。他人は敵だ。和睦はない。
そこにはあるのは不信。不審。不振。
怖いものからは目をそらす。耳をふさぐ。
原来、人間の適切な行動だと思う。
恐怖から目をそらしている間、安寧が訪れたかといえば違う。
常に罪悪感がつきまとった。
約四年間、わたしはずっと目を閉じて耳をふさいできた。
年々大きくなっていく罪悪感を抑えこんできた。
最近、ほんとうに最近ようやく、薄目を開けることができた。
きっかけはわからない。時間が癒やしてくれたのか。
それともただ単に人の怖さを忘れたのか、感覚が麻痺してきたのか。
まだうずくまって目を閉じたてしまう時もある。
泣きわめいてすべてを放り出してしまう時もある。
でもようやく動き出せる、気が、する。
世間と断絶していた間に、世界はめまぐるしく変わった。
わたしはぽつり、と置いていかれた。
小さな世界に閉じこもっていた分、
大きな世界で出遅れた。
このブログのタイトルの「むちつみ」とは。
そんな自分の状況にふと「無知は罪」という言葉を
連想させてからだ。
無知は罪らしい。
私は原来ひきこもり気質だった。
本格的にひきこもる前から外出をいやがる子供だった。
成長してからもひとりで出かけることがなかなかできなかった。
テレビを見ても、周囲の流行も興味がなかった。
「無知は罪」
世間の常識を一般的に知られていることを
私は知らない。一応大学卒業している人間なのだが
知識は忘却の彼方である。
このブログ「むちつみ」は
メンヘラヒッキーオタク化石女が
世間から置いていかれないようにするための備忘録にするためにはじめた。
話題の芸能人からスポーツニュース、イベント(ひきこもっていると無縁になるので季節感を忘れるイベントに注目して季節を思い出すのは重要)などとりあえず気になったことも含めて片っ端から取り上げていくつもりである。
文体も「である」や「ですます」で移り変わると思う。
できるだけ読者となってくれる人に読みやすい文章を書きたいので
どっちがいいか意見をくださると助かる。
話題は色々と多岐にわたらせようと思うが、
辺に偏るかもしれない。オタクであり腐女子でもあるので
そのあたりはご了承願いたい。