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臨床心理学者 火村英生の推理3話「准教授の身代金」犯人変態じゃねか ネタバレ感想

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モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)

「准教授の身代金」は原作未読です。

犯人もトリックも動機も何一つ知りません!

リアルタイムで書いている部分もあるのでドキドキしています。

 

このポンコツ頭で事前に知らないミステリものの

内容を理解できるかな…

 

原作「准教授の身代金」は

 「モロッコ水晶の謎」に収められている短編小説です。

 

目次

  

 

 

 

三話「准教授の身代金」あらすじ

 

事件の概要

准教授という愛称で親しまれている俳優の志摩が誘拐された。

志摩の妻である恵里香は警察に知らせるつもりはなかったが、

マネージャーの城戸が通報。京都府警の鍋島らに知られることとなる。

 

火村と有栖も依頼を受けて、志摩の自宅に駆けつける。

 

恵里香の証言

・九州から京都に戻ってきた矢先に脅迫電話がかかってきた。

・身代金は3000万

・警察に知らせたら夫(志摩)の命はないと脅迫

・夫の声を聞かされた

 

極秘調査の最中に志摩のものと思われる髪の束と脅迫状が届く

脅迫状の内容は、

「身代金3000万をカバンに入れ、明日指定した列車に乗れ」

「警察に知らせたことがわかれば人質(志摩)の命はないと思え」

 

妻の恵里香は警察の護衛を拒否

火村と有栖が代わりに同行することになる。

 

翌日、指定された列車に乗った恵里香と火村、有栖。

しかし、犯人からの接触はなく志摩の遺体が発見される。

 

現場は廃墟

鑑識により判明した事実。

・殺害後、運ばれたことが判明。

・恵里香が脅迫電話を受けた時にはすでに亡くなっていた

 

しかし、恵里香は脅迫電話の時に夫である志摩の声を聞かされたと証言している。

ここで矛盾が発生し、有栖は「死者からの伝言?」と考察する。

 

火村の推察。

犯人の目的最初から身代金ではなくて志摩の殺害だったのでは?

恵里香の犯行?九州にいた彼女には不可能

 

犯人は誰か?動機は何か?本当に志摩の幽霊が電話にでたのか?

火村はどういう真実を探しだすだろうか。

 

 

出典ストーリー|臨床犯罪学者 火村英生の推理 | 日本テレビ

 

主要人物

火村英生(斎藤工)

有栖川有栖(窪田正孝)

鍋島刑事(生瀬勝久)

「コマチ」こと小野刑事(優香)

被害者

志摩征夫(飯田基祐)

容疑者

志摩恵里香(西田尚美)

被害者の妻

 

城戸誉(児嶋一哉)

被害者のマネージャー

 

 

冒頭

恵里香が電車。

警察+火村、有栖で護衛。

(警察の護衛を拒否とあったけれども

警察は同行している)

 

犯人からの指示は赤い目印があったら

窓からかばんに入れた身代金を落とせ。

 

有栖と警察、恵里香が車窓に注目するも

火村は一人何か思案している。

 

回想シーン。

出張(九州)から恵里香が帰宅。

最中にスマホに脅迫電話。

 

主人の声をきかせてほしいとの願いに

 

「恵里香、俺は間違っていた」

 

という言葉を残す志摩。

 

 

マネージャ城戸が一昨日から連絡がつかないことを

いぶかしがり、恵里香を問い詰めた。

誘拐の事実を知り、城戸が 無理やり通報してしまう。

 

電車のシーンに戻るも目印が見当たらない。

焦る警察。

 

再び回想シーン。

 

驚愕。

 

自宅にて志摩と恵里香。

 

「恵里香、俺はまちがっていた」

「やっと、わかったよ」

 

背を向ける志摩に向かって、

鈍器を振り上げる恵里香。

倒れこむ志摩。

隠れ部屋に遺体を運びこむ恵里香。

 

つまり、殺害犯は妻の恵里香、ということなのだろうか。

 

帰宅後、隠し部屋に遺体はなかった。

 

脅迫犯は死者を人質に身代金を要求しているのである。

しかし、死んだはずの夫は亡くなる前と同じセリフを恵里香に残した。

 

一体どういうことなのか。

 

電車のシーンに戻る。

やはり犯人がいう目印は見当たらない。

いやありすぎて何が目印なのかわからない。

 

回想シーン。

志摩宅に警察が到着する。

恐い顔でうつむく恵里香。

有栖と火村も到着する。 

 

恵里香の会社の上司であるうたがわ(?)から

連絡が入るなど犯人からの電話はない。

 

そんな中、宛先不明の宅配便が届く。

消印、昨日の京都。

 

九州に行っていた恵里香が

自作自演に送るには不可能。

 

中には志摩のスマホ、髪の束。

そして、冒頭の行動を指示した脅迫状。

警察の同行を拒否した恵里香は

「警察っぽくない」という理由から

火村と有栖を指名する。

 

火村の推察

脅迫電話が恵里香の出張帰り直後

→犯人は恵里香のスケジュールを知っている?

 

 

大学にてカレーを食う有栖と火村

 

火村の推察

・志摩自身の狂言の可能性

・すでに死亡している可能性

・身代金目当てだとは思えない。

・指示がずさんすぎる。

・身近な人間の犯行

 

 

朱美ちゃん含む三人かしまし娘が二人を発見。

有栖に対して「ニートにしかみえない」と酷い言われようである。

しかし有栖役を演じている窪田さんをみて

「そこそこイケてない?」というのはムリがあるのでは。

 

 

 

火村の講義に忍び込む有栖と彼に接触する朱美ちゃん。

『緋色の研究』に対する伏線かな?

朱美ちゃんは所々登場して、炎にトラウマありますよ的な演出があるので。

あからさまにモブじゃないですよ!という主張がわかりやすい。

 

火村に下宿先にて大家さんが謎かけ。

モノを星座に見立てるというトリック。

おそらく「学生アリス」シリーズにて登場した謎かけ。

(学生アリスとは作中作。作家アリスシリーズで有栖川有栖が執筆している作品という設定になっている。どっちもちゃんと出版されています)

 

廃墟にて、志摩の遺体が発見される。

 

火村の指摘にて恵里香の犯行が発覚

警察に連行される。

 

火村と有栖はマネージャの城戸に話を聞くことに。

 

会話の中で火村が

 

身代金誘拐事件において犯罪史上

犯人が金を奪って逃亡した事件はひとつもない。

 

犯人は私的で強欲な人間。

 

 

城戸

 

・有栖と火村を間違える

・隠し部屋のことを知っている

 

 

さて、遺体を運び出し脅迫電話をかけた犯人は…?

 

 

 

犯人ネタバレ注意!

 志摩殺害の犯人は妻である恵里香

 

動機は言ってはいけない、聞きたくない言葉を言われたから

 

恵里香が決して聞きたくないセリフ。

 「君との暮らしは人生のロスだった。

出会った日に道を誤ったんだ。

恵里香、僕は間違っていた。

やっとわかったよ」

 

元々、夫婦中はよくなく衝動的な犯行だった。

 

 

しかし、志摩宅に侵入し遺体を奪い

恵里香に脅迫電話をかけたのは別人。

 

脅迫の犯人はマネージャーの城戸誉。 

動機は、恵里香に対する歪んだ思慕

 

あと、はっきりとは明言されていないけれども城戸は変態。

そして火村が言ったとおりに私的で傲慢な人間。

 

城戸がなぜ、恵里香の犯行を知っているか。

それは志摩家を盗聴していたから。

殺人現場も盗聴していたし、

その後の警察とのやりとりも聞いていた。

 

だから初対面で

 

・有栖と火村を間違える

 

というミスを犯した。

(前半で勘違いされるような会話をしていた) 

 

 

恵里香が脅迫電話について主人の声を聞いている

盗聴で録音していた音声

 

好きなのになぜ脅迫電話をかけたのか

城戸の変態度がわかります。

 

ドラマよりセリフを抜粋。

→私の操り人形にしたかった。

あの人の声、息遣い、それを聞くことしかできなかった私が

あの人の感情を行動を思うままにあやつれる。

あんなに甘美なことはなかった。

 

 

まごうことなき変態である。

限りなくこいつえくすたしーを感じていたに違いない。

 

 

続いて印象的だった城戸のセリフ。

 あの窓の向こうにも盗聴器がしかけられ、

向こうの明かりの窓から盗聴器から漏れる音に

耳を澄ませている人間がいる。

そう思ってこの景色をみてください。

 

セリフが少々あやふやですがこんな感じのこと言っていました。

 

昼間に盗聴器を探しだす会社の活動特集番組がやっていたので

重い言葉でした。盗聴器は気軽に手に入る品物です。

仕掛けられている部屋は思っているよりも多く、

そして仕掛けられている本人はそんなこと思いもよらない。

 

まったく恐ろしく、そして怖い現実です。

 

最後に火村と諸星と接触。

シャングリラ十字軍の派生組織所属の

未成年の家出少女が殺害。

犯人は組織に恨みを持つ人間と警察は見ている。

 

その事件の現場(もしくは違う事件現場)のやじうまに紛れ込んで

いびつな笑みを浮かべる「謎の少年」。

 

諸星「あなた私と同じ臭いがする」

 

ちょっと変態チックに

匂いを嗅ぐように火村に顔を近づけ(キスできる距離)

つぶやく彼女に火村は…

 

答えが聞こえる前に次回予告へ。

火村はなんと言ったのでしょうか…

 

 

 

次回「ダリの繭」

ダリの繭 (角川文庫)

ダリの繭 (角川文庫)

 

 

画家ダリを崇拝する宝石商

繭のような睡眠カプセル

有栖川の初恋に似た女性

 

有栖のトラウマくるかな?

 

今回の原作は長編なんですよね。

今までは短編でそれでもツメツメでしたが、

長編をどうやって一本のドラマに納めるのでしょうか。

 

前編、後編にわけるとか…?

 

推理作家の綾辻行人さんの呟き

 

くぼりすかわいい。先生からご確定をいただきましたぁ 

 

 

メモ

有栖は「事実は小説にしない主義」