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臨床心理学者 火村英生の推理4話「ダリの繭」被害者はダレか加害者はダレか?ネタバレ感想

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ダリの繭 (角川文庫)

 

ドラマ版火村英生の事件簿。

初の原作長編ですよ!

「ダリの繭」

 

 うん、これもってるけれども夜中に表紙をみると

すごい恐怖感に襲われる。

 

 

 

わぁ、火村先生イケメン。

表紙がイラストだとまだ恥ずかしい。

羞恥心を捨てきれない系オタクなのですが、

こっちはイラストもそうですけど「三」ってついてるから

どれから読めばいいのか悩まなくてすみますね。

 

こういうイラストがつくと腐女子向けやら

媚びてるやらいわれるんですけど。

 

内容は普通にミステリー小説。

それを勝手に妄想に使用してるのが腐女子。

つまり、腐女子向けwといってるやつが

一番腐った脳をしている。

 

自覚はあるのかな…?(^^)

 

目次。

  

 

 

第四話「ダリの繭」あらすじ

 

宝石商の堂条秀一が自宅で殺害される。

第一発見者は秀一の弟である秀二と、秀一の秘書である鷺尾優子の二名。

 

現場状況

被害者の遺体は、彼が“繭”と呼んで愛用するフロートカプセルの中。

(フロートカプセルは特殊な液体に身体をつけて熟睡できる機械みたいなものだと思ってください)

格好は裸で何故か脱いだ服はない。

彼のトレードマークだったヒゲもそられていた。

 

金品が盗まれた形跡はなし

犯人は強い恨みを持つか彼の知人

 

被害者の人間関係。

被害者は秘書である鷺尾に特別な感情を抱いていた。

しかし彼女はデザイナーの長池との関係が噂になっている。

 

有栖は彼女がどうも気になる様子で

火村からも小野刑事からも注意を受ける。

 

被害者には秀二の他にもう一人。

腹違いの弟がいた。それが吉住則夫

彼は火村と有栖の大学時代の同期であり有栖の友人。

火村は彼に意味深な一言をかける。

 

数日後、吉住から呼び出し受ける有栖。

そこで吉住に被害者の血がついた服をみせられる。

これが決定的となり、吉住が容疑者として拘束される。

 

吉住の証言

兄である被害者に呼びだされ、当日現場にいた。

仕事の出来を怒られ、フロートカプセルに入って来いと言われる。

カプセルの中に入るためには服を脱ぐ必要があるので、

ここで吉住は全裸になりカプセルの中に。

 

時間が立ち、目が覚めると脱いだ服に血がついており、

混乱した頭で兄をさがすと、頭から血を流して倒れていた。

 

冤罪が恐ろしくて、自分が使った形跡を消すために

兄の服を奪いフロートカプセルの中に兄を入れた。

血のついた服をもって逃走。

玄関には靴もなく裸足で車にのり逃げ帰った。

 

吉住の事情聴取中に凶器が見つかる

それは女神像だった。

吉住は「持ち主はデザイナーの長池だ」と言う。

 

しかし、長池が持っている女神像は彼自身が所有していた

女神像はハンドメイドで眼の形がそれぞれ違う。

実際に長池のものと凶器に使われた像の瞳の形は違った。

 

女神像の製造元の鳥羽の店主の証言

凶器として使われた女神像を購入したのは

サングラスにハンチング帽を被った男

 

容疑者や被害者の会社の社員たちの写真をみせるも

女神像を購入した男ではないという。

 

嫌悪な雰囲気になる火村と有栖

犯人は秘書の優子ではないかという火村に

そんなことはないと激怒する有栖。

大家のおばちゃんがお茶を持ってくるが

嫌悪な雰囲気のまま。

 

しかし、おばちゃんの一言が

火村にことの真相を悟らせ

 

二人は急ぎ鳥羽へ。

 

火村が語る事件の真相とは。

 

 

主要人物

火村英生(斎藤工

有栖川有栖窪田正孝

鍋島刑事(生瀬勝久

「コマチ」こと小野刑事(優香)

被害者

堂条秀一(岩城滉一)

画家のダリを崇拝する宝石商

 

容疑者たち

堂条秀二(合田雅吏) 

 被害者の腹違いの兄弟

吉住則夫(渋谷謙人)

 被害者とも秀二とも母親の違う兄弟

 有栖たちの大学の同期

長池伸介 (忍成修吾)

デザイナー

鷺尾優子(内田理央)

被害者の秘書

 

 

感想 。

 

レストランの二人連れの関係を身なりから推測する火村。

 

どういう経緯で男二人でそういう関係の男女が多い

ちょっとお高めにみえるレストランに訪問したのか

 

そっちの方がめちゃくちゃきになるけれども、

原作でも新婚ごっこしてたしこの二人はこれが通常運転だった。

原作に忠実やで…

 

鼻の下のお髭が立派な年配の男性が登場。

宝石商と火村は予想。

連れ合いの女性も登場して、 彼女から目が離せなくなる火村。

彼女に対して火村は有栖の小説に出てくる女に似ている。

好みのタイプだろと揶揄。

 

まさしくその通りでござる。

 

諸星のターン。

未成年の少女が殺された事件について

少年は自分が犯した殺人に愉悦している」

 

某英雄王…?!

 

謎の少年が犯人であるという旨のことを発言。

あの子、殺人犯なん?

 

しかしこの弁護人?の中年男性。

人権派な良い人っぽくみてなんかこう下心持ちだった。

 

朱美ちゃんたちかしまし三人娘も登場。

「朱色の研究」への伏線がどんどん張られていく。

これだけ伸ばすんだから前半、後半ぐらいに

分けてやるかもしれませんね。

 

 

 「新婚家庭の朝食やないか」

「俺も新妻になった気がする」

 

 

新婚ごっこきたああああああ

工藤と窪田の新婚ごっこだぜ!?

 

 

ネタバレ

アリスのトラウマ

鷺尾優子は有栖が学生時代ラブレターを渡した女の子に似ている。

彼女は有栖が人生ではじめてラブレターを送った相手。

でも、その後数日彼女は学校に来なかった。

 

彼女は有栖にラブレターをもらったその日に

手首を切って自殺未遂をしていた。

 

告白した女の子がその後に自殺未遂って

思春期にそんなことあったらトラウマもんや。

 

有栖はその後に彼女にどんな言葉をかければいいのか

わからずに今でも時折思い出しては考えている。

 

 

 

 

犯人ネタバレ

 犯人はデザイナーの長池

動機は自己防衛。

被害者に殺されそうになり、

もみ合っているうちに…

 

でも、その後が過剰防衛に入るレベル。

 

なぜ、被害者は長池を殺そうとしたのか。

鷺尾優子をめぐっての嫉妬。

長池と鷺尾はどうやら付き合っている模様。

 

(原作でははっきりとした示唆があり、

長池が彼女に殺人の告白をしている。

ドラマではなんとなくそういう関係と

匂わせている程度。つまりは察しろと)

 

彼女に横恋慕していた被害者は、

嫉妬心から長池を殺そうと決意。

殺人計画を立てる。

 

被害者堂条秀一の計画

あらかじめ長池の女神像と同じものを購入。

吉住と長池を同じ日に呼び出す。

吉住を早めに呼び出して、

理由をつけてフロートカプセルに。

 

その間に呼び出した長池を殺害し、彼の自宅に運ぶ。

 

女神像を購入したのはこの時に

彼が持っているものと入れ替え

犯行現場が彼の自宅であると思わせるため。

 

こうすれば犯行時刻に吉住が彼のアリバイを証明してくれる。

 

被害者のヒゲをそったのは?

被害者、堂条秀一自身。

女神像を購入するときに身元がバレないようにするため。

周囲にバレないように付け髭をつけていた。

 

しかし、実際は長池に返り討ちにされた

長池は恐怖と怒りにふるえるままに秀一を殴りつけた。

付け髭はもみ合っているうちにとれて長池の衣服に付着。

 

フロートカプセルの中に入っているのが吉住とわかり、

時間をかせぐために彼の衣服に血痕を染み込ませ、靴を奪い

凶器を回収して逃走。

 

(原作ではこのあたり細かく説明されていた気がします。

長編なので時間がたらなかったのでしょうか)

 

つまり、

 

殺人犯長池

ヒゲを剃ったのは堂条秀一

女神像を購入したのも堂条

彼をフロートカプセルに入れたのは吉住

 

ということになります。

 

優子が火村に対して八つ当たり気味にいった言葉が印象的。

 

 

 

「楽しいですか?あなたの推理で

彼と私の人生は大きく変わってしまった。

いつもそんなことをして楽しいですか?」

 

 

これに対して火村は、

 

「こうするしかないんです」

 

「悲しい生き方ですね」

 

 

 

一人佇む優子に対して有栖は、

 

「あなたのこれまでの人生を否定しないください」

「あなたに今かけるべき言葉がわからない。

これからずっと考え続ける」

 

 

おぉ、くぼりすやさしい…仏様やでぇ

ここに仏さまがおったんやでぇ

 

しかしこのシーン原作に、あったかな…?

 

たしか原作では推理のシーンで長池も優子もいなかった気がします。

長池は火村に諭されて?犯行がバレたのを知って?

覚えがないのですが自首していた気がします。

その前に、優子に殺人の告白をしていました。

 

うーん、長編だから読み返すの間に合わなかったんですよね。

 

被害者堂条秀一が鷺尾優子に心惹かれていたのは、

彼女が彼の母親とよく似ていたから。

 

マザコンやったんか。

この母親と同じ似た女性を恋するとか。

母親と重ねて恋をするとか。

そんなこといってるから

「男は◯◯行為できるお母さんがほしいだけのクズ」とかいわれちゃうんですよ…

 しかし、優子さんもかわいそうに。

一番の被害者は彼女な気がします。

 

勤務している会社社長に好意をもたれ、

その社長が恋人を殺そうとして、返り討ちにし殺人犯に。

描いていた人生をぶち壊されたわけですから…

 

立場上、強く拒否することもできなかったでしょうし

真相を世間が知った場合彼女を批判する人間や後ろ指さす人間もいるでしょうし。

 

原作では彼女は恋人をいつまでも待つ、と言っていました。

 

火村と有栖の会話 

 

「大昔の誰にも言ってない話や」

「その苦い思い出が俺が小説の世界に没頭する

きっかけになった」

 

 

自殺未遂した女の子の事件でしょうね。

それは有栖のトラウマで傷になったけれども、

小説家有栖川有栖を生むきっかけの一つになった。

 

というか、火村にもいってなかったのか。

この二人の夫婦間は異常すぎて、

なんでも共有している気がしていたのですが

よく考えたらただの腐女子の妄想なのでそんなことはありえなかった。

 

原作では何日ぶりとか会ってなかったという描写がありますが、

ドラマではだいだい二人一緒なのでなんかどこでもいっしょな気がしてしまいます。

 

 

 

「小説がお前をまもってくれる場所”繭”ってことか」

 

 フロートカプセルを繭と称していた堂条秀一。

小説を繭として逃走を図った有栖川。

 

 「お前にもそんな繭あるか」

 

有栖の問いに火村はゆるく笑みを浮かべて、

 

 

「学問にかこつけて人を狩ることだ」

 

 

ドラマ版の火村さんは金田一少年の事件簿に出てくる高遠さんに

すごいシンパシーを感じそうで不安。メル友なんじゃない?

あ、今の時代リア充はLINEか。LINEやってるのか。

 

 

次回予告「ショーウィンドウを砕く」

殺人鬼VS火村英生

完璧な鍵のトリック?!

なぜ、彼女は殺されたのか?

「あなたはこっち側の人間だわ。

なぜまだそっちにいるの」

 (ドラマより抜粋)

 

これまた未読なお話。

最初から犯人がわかっていて、

トリックを紐解いていく古畑任三郎形式なんでしょうか。 

怪しい店 (角川文庫)

怪しい店 (角川文庫)

 

 

「ショーウィンドウを砕く」短編集『怪しい店』に集録されています。

愛人を殺した男を火村が追い詰めていく、という内容らしいです。

おぉ、古畑任三郎や…ダ、ダ、ダダダ、ダダ、ダダ…

 

今の若い子は古畑任三郎、知ってるのかな。