ねこあつめの合言葉「九日小袖」
読み方は「くにちこそで」
グーグル日本語入力ではスマホでは一発変換できました。
パソコンでは「国血小袖」と変換されます…どういうことなの…
変換できない場合は、
「ここのか」→「九日」
「こそで」→「小袖」
と二文字ずつ変換してみてください。
目次
九日小袖(くにちこそで)の意味とは?
重陽の節に、地下のものたちが着た小袖。表が白、裏は紫
重なる陽とか地下のものたち…とか聞きなれない言葉がでてきてこの説明だけだと頭に「????」が残ったままですよね。
九月九日のこと
重陽の読み方は「ちょうよう」
意味は
〔陽数である九が重なることから〕五節句の一。陰暦九月九日に行われる節会(せちえ)。中国から伝わり,平安時代には宮中の年中行事となって観菊の宴が催された。菊の節句。重九。 [季] 秋。
ここでも五節句という聞きなれない言葉が。
簡単にまとめますと五節句とは中国の暦で季節の変わり目に行う五つの行事のことです。
九月九日の行事は現代日本ではあまり知られていませんが、たとえば七草粥を食べる正月の七日の日、ひな祭りの日、七夕の日などは中国から伝わってきた五節句が由来であるといわれています。
”地下のものたち”
地面の下の地下、ではないです。
読み方も”ちか”ではなく”じげ”
地面の下ではない地下の意味とは
①
昇殿を許されない官人の総称。また,その家格。一般には蔵人を除く六位以下。公卿(くぎよう)・殿上人に対する語で,のちには家格の固定に伴い,堂上家(とうじようけ)の出身者以外は公卿でも地下である者が生じた。地下人。 ↔ 堂上 ・ 殿上人
②
宮廷に仕える者以外の人々の総称。一般農民や庶民をさす。地下人。
③
在郷,また在郷の人。地下人。
④
自分の住んでいる集落。 「それ先度-に寄合があつたは/狂言・右近左近 虎寛本」
現代では(すくなくとも私のまわりでは)こういう意味で聞いたことはありません。
重陽が宮中の年中行事であるならおそらく一番目の
>昇殿を許されない官人の総称。
という意味が当てはまるのだと思います。
昇殿を許されない、とは…調べていたらめんどくさくなったんで乱暴にまとめますと「一般人よりエライけどその上にさらにエライ人達がうようよいるよ」的な地位。
つまり九日小袖とは「九月九日に宮中に仕える低い身分の者たちが身につけた小袖のこと」となります。
九月九日に身につけるので九日小袖(くにちこそで)と呼ばれるようになったのだと思います。
俳句などの季語として使われいるようです。