圧倒的画力に感謝
立香たちを逃すために、ひとり英霊剣豪に立ち向かう宝蔵院胤舜。
相手は布体を覆ったセイバー・エンピレオ。
胤舜の槍がセイバーの心臓を貫いたかと思えたが…
黒い夢(上)
はぁ~、この戦闘シーンをこの神画力で拝める奇跡に圧倒的感謝。
胤舜VSセイバーエンピレオ。
ゲームではなかなかわからなかった敵の圧倒的強さがひしひしと伝わっています。
胤舜や武蔵が弱いわけではないのです。
英霊となる、なりうるだけあってはちゃめちゃに強い。
でも英霊剣豪はそれ以上にクソ強い。
その強さがよくわかる回でした。
黒い夢(下)
胤舜に殿を任せて、逃げる武蔵と立香と子どもたちのターン。
宝蔵院胤舜が追いついてきてくれたかと思えば、彼は武蔵に襲いかかる。
彼女の刃は彼の頸を確かに切り落としたが…
プルガトリオとなった宝蔵院胤舜の異質さと恐ろしさがじわじわと絵面全体から伝わってきます。
ツワモノとの戦いを愉しむ武蔵ちゃんさえ畏れるそのあり方。
村人たちを無情に惨殺していくありさまは背筋がぞくぞくこわい…
ゲームでは描かれなかった異形で無残な有様がこれでもかと描かれています。
村人たちを見殺しに、立香たちはなんとかぬいの”じいさま”のいる庵へたどり着きます。
この作品での藤丸立香は、人理焼却を防ぎあまたのサーヴァントと出会い別れたカルデアのマスターでありどこにでもいる普通の女の子なんだな…
修羅場を何度も乗り越えてきた。
助けられない命があることを知っている。
自分の無力さを知っている。
自分のなすべきことを知っている。
表情のひとつひとつがそんな”藤丸立香”を描いていて、なんともいえない気持ちになります。
ゲームでは選択肢以外セリフはなくて、何を考えているのかは基本わからずプレイヤーの映し身であるので、コミカライズやアニメ化などで描かれる藤丸立香をみるたびに新鮮な気持ちになります。
りよぐだ子を見慣れているとなおさらに(あれは人類悪)