Fateシリーズに登場するギルガメシュの原典は『メソポタミア神話』の中の『ギルガメシュ叙事詩』です。
半神の英雄ギルガメシュの冒険物語であり、彼の親友となるエルキドゥとの出会いから別れまでが描かれた物語。
ちょっと調べてみましたがぐちゃぐちゃしていて理解しきれませんでした…
とりあえずわかったことだけまとめてみました。
間違っていることもあるかと思いますがご容赦くださいませ…
目次
メソポタミア神話とは。
シュメール神話、バビロニア神話、アッシリア神話といったメソポタミア文明が栄える中で生まれた神話をまとめた呼び名。
言語だけが違っていて内容に差がなかったり細かい所が違っていたりするのだがこれは滅んだ国の文化を次に移住してきた人々が受け継ぎ、自らの文化や神話体系に組み込んでいったため。
壮大な背景のある神話なのだけれどもギリシア神話などに比べるとあまり有名ではない気がする。
ギルガメシュ叙事詩(物語)とは。
ギルガメシュの活躍が描かれた物語。
成立は紀元前2000年ごろで世界最古の文学作品と言われています。
ゲーム内では偉そうだけど実際にエライ立場にいたし登場する史料もどえりゃー立ち位置にあるんです金ピカさん。
物語の大雑把な流れ(あらすじ)。
ウルク王ルガルバンダと女神リマト・ニンスン(諸説あり)の間に生まれる。
つまり半人半神。
成人したもののすっごい暴君だったため、ウルクの人が神様に「どうにかして!」お願いして爆誕したのがエルキドゥ。
ギルガメシュの競争相手として粘土から創られたはいいものの、知性を持たず獣のような姿をしていた。
しかも、狩人の仕事を妨害して人々を怯えさせたため、ギルガメシュの父親が「お前どうにかしてこいや」と命令。
ギルガメッシュは神殿娼婦のシャムハトを遣わせます。
(物語やFateシリーズ内でも個人名として使用されているが、女性神官の総称としても用いられる)
結果、エルキドゥは彼女と交わり知性を得えます。
(約一週間エロいことして知性を得るってなんやそれ!って突っ込みたくなる気持ち はわかりますが古代では性交は神聖なる儀式と考えられていた地域があるのでおそらくメソポタミアでもそのような考えがあったのだと思います)
シャムハトは知性を知性を得たエルキドゥに出来る限りの知識と強要を与えた。
人としての知性に目覚めたエルキドゥは自らが生まれた「ギルガメシュの競争相手」という使命を果たすためにウルクに向かい、ギルガメシュと戦う。
決着はつかず両者はお互いを認めて友情を結んだ。
それで二人でいろいろな冒険をやらかすのだけれども、杉の森に住む守護者フンババというのを倒したり、ギルガメシュに惚れたイシュタルをふったら逆ギレでけしかけられた天の雌牛を倒したりしたら神々の怒りに触れてエルキドゥは衰弱死させられてしまう。
ギルガメシュは大いに嘆き悲しみ同時に死を恐怖するようになり「永遠の命を見つけにいこう」と国を放置して長い旅に出ることに。
苦労の末、若返りの秘薬を得ることができたけれども水浴びをしているさいに蛇に食べられて結局不老不死にはなれなかったね!というオチが待ってます。
その後ウルクに戻ったらら国土は荒れ果ててるは国民はいないはで大慌ててまともな王様になりましたとさ。おしまい。
FGOではエルキドゥとブイブイ(死後)言わせてた頃がアーチャクラスのギルガメシュであり、不老不死の旅から帰ってきたのがキャスタークラスのギルガメシュという立ち位置です。
子ギルは彼等の幼少期。
ギルガメッシュは実在していたのか。
文献にギルガメシュという名前が残されていることはあるけれども、それがウルクの王であるギルガメシュであるという確固たる証拠がありません。
つまり存在したかもしれないし架空の人物であるかもしれない、どっちとも言えない状態なのです。
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