ねこあつめのあいことば「夜叉柄杓」
読み方は「やしゃびしゃく」
グーグル日本語入力ではPC、スマホともに「やしゃびしゃく」で一発変換可能でした。
もし変換できないようでしたら、「やしゃ」と「びしゃく」をそれぞれ分けるとスムーズに入力できると思います。
夜叉柄杓とは
ユキノシタ科の落葉小低木。深山の古木などに着生する。葉は腎円形で縁にぎざぎざがあり、長い柄をもつ。4、5月ごろ5弁花が咲き、萼(がく)が花びらより大きく、淡緑白色。実は緑色で丸く、腺毛が密生。天梅(てんばい・てんのうめ)。
春の植物です。
葉っぱが特徴的て、ラッパのようにみえます。
ラッパよりも拡声器、の方が近いかな…?
花は葉のインパクトに隠れてしまうかわいらしい大きさです。
古木などに着生する、とありますが寄生植物ではありません。
山の上の、しかも古い木の幹に生えるので、個体数が少なく自生しているのを目にすることはなかなかできません。
野生のものをみつけるのは難しいですが古い木に着生するという特性を生かして盆栽で育てる人もいます。
夜叉(やしゃ)の意味とは
《〈梵〉yakṣaの音写》顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神。仏教に取り入れられて仏法を守護する鬼神となり、毘沙門天の眷族(けんぞく)とされる。八部衆の一。
鬼のこと、と捉えればいいのかな。
柄杓(ひしゃく)とは
びしゃくではなくてひしゃく、と一般的には読まれます。
水や油などの液体を汲む道具。昔,ひさごを2つに割って使ったために,それが転訛した呼称という。
神社などの手洗い場(?)にある丸いアルミ製の筒に長い棒がついているアレです。
もしくはお墓参りのときに水をかけるアレ。
もともとは水をくむ部分にはひさご(今でいうひょうたんのこと)を2つに割って使っていました。
今ではアルミや木の桶になっていますが…
ひさごが転じて「ひしゃく」という名称になりました。
この2つの言葉を会わせて「夜叉柄杓」(やしゃびしゃく)
夜叉柄杓の由来とは何?
楕円形の果実の形からこの名前がついたといわれています。
柄杓とは「ひさご」つまり”ひょうたん”のこと。
果実がひょうたんににているから、柄杓と名づけられたのだと思います。
鬼神を意味する「夜叉」とついた理由がいまいちよくわからなかったのですけれども、
「夜叉が樹上に置いた柄杓に見立てた」という説をみかけたのでたぶんそれです…たぶん…
夜叉が柄杓をおいた、というお話を知らないのでなんともいえない…(無教養の弊害)
参考サイトさま
ヤシャビシャク(夜叉柄杓) | 大阪の植物園-咲くやこの花館-
ヤシャビシャク | 041~050 | 植物こぼれ話 | 植物図鑑DB | ハーブの館|日本新薬株式会社
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