ねこあつめのあいことば「鹿鳴草」
読み方は「しかなぐさ」
グーグル日本語入力ではスマホ、PCともに一発変換はできませんでした。
なので一文字ずつ入力していくことをおすすめします。
もしくは、おそらくグーグル日本語入力では”しかなぐさ”で変換すると鹿”名”草とでてくるので、一度それで変換して、”名”を”鳴”に書き換える、という方が早いかもしれません。
目次
鹿鳴草(しかなぐさ)とは?
ハギの別名。
すごくかんけつです…
ハギとは萩の、植物のハギのことです。
鹿鳴草(しかなぐさ)は萩の別名の一つ。
萩(はぎ)とは?
1 マメ科ハギ属の落葉低木の総称。山野に生え、葉は3枚の小葉からなる複葉。秋、蝶形の花を総状につけ、ふつう紅紫色。ミヤギノハギ・マルバハギなどがあり、特にヤマハギをさす。古くから庭園に植えられ、秋の七草の一。歌に鹿や雁と取り合わせて詠まれ、異称も多く、鹿鳴草 (しかなくさ) ・鹿の花妻・風聞草 (かぜききぐさ) ・月見草・庭見草などがある。胡枝花。からはぎ。《季 秋》「一つ家に遊女も寝たり―と月/芭蕉」
2 襲 (かさね) の色目の名。表は蘇芳 (すおう) 、裏は萌葱 (もえぎ) または青。秋に用いる。萩襲。
3 紋所の名。萩の花・葉・枝を図案化したもの。
二番の襲(かさね)とは平安時代に着物を重ね着した時の種類のこと。
三番目は萩をモチーフにした紋所(もんどころ)つまりは家紋のことです。
鹿鳴草(しかなぐさ)は植物のハギの別名なので一番目の説明を指しますね。
萩は秋の植物の代表的存在です。
草冠の秋とかいて”はぎ”と読むぐらいですから。
萩(はぎ)の由来
ハギの名前の由来には諸説あります。
茎の生え方が這うだから「ハクエキ(延茎)」説
秋(あき)が転じて萩(はぎ)になった説…などなど。
一番可能性として高いのは、『万葉集』に登場している「生芽」(ハギ)の説だと思われます。
ハギは毎年、古い株から芽を出します。
その様をありのままにあらわして”生える芽”。
「はえき」と読み、ハギと転じていったのではないでしょうか。
鹿鳴草(しかなぐさ)の由来
何故、鹿が鳴く草と書いて萩(はぎ)を示すのでしょうか。
実は萩が開花する時期(六月から七月頃)は同時に鹿に発情期が訪れる時期でもあるのです。
この頃、鹿のオスは他のオスを威嚇したり、メスに自分をアピールするためになんともいえない鳴き声をあげます。
この行為がはじまる時期とハギが開花する時期が重なったことから「鹿が鳴く(季節に咲く)草」と名づけられたのではないでしょうか。
ちなみにおはぎと萩の関連性
元々の名称は「萩(はぎ)の餅」
萩の花に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
桜餅みたいに葉っぱをつかっているとかそういうことはないです。
「萩の餅(はぎのもち)」からおはぎへと時代を経てとどんどん呼び方が変化していったのだと思われます。
参考サイトさま