あらすじ
宮本武蔵の振るった一刀がアーチャー・インフェルノ届く──勝負あったか、と思ったその刹那、女武者は血を吐きながらも武蔵を振りほどき立ち上がる。
血の涙を流し、獣のように荒く息を吐き出しながらも立ち上がるその様はまさに修羅。
──私が、足りていない
己の力量不足、はるか高みに存在する女武者に慄くと同時に感嘆する武蔵。
──出デよ
その言葉によって現れるのは数多の骸に覆われた”屍山血河の死合舞台(しざんけつがのしあいぶたい)”
アーチャー・インフェルノは最後の猛攻をかける。
血を吐き、血涙を流しながらも。
武蔵は藤丸立香からの令呪の助力を受け、猛攻を防ぎインフェルノに迫る
激戦の中、インフェルノの脳内に浮かぶのははるか過去の記憶。
ひとりの愛した男の最期の言葉。
アーチャ・インフェルノが愛した者の名は”義仲”
「では、これが最後のご奉仕でございます」
穏やか笑みを浮かべ、武蔵の首を最期の手向けとするために宝具を展開しようとするインフェルノ。
武蔵の一刀は未だ届かず、宝具名を口にしたその時、インフェルノの胸に刺さったのは明神切村正。
武蔵は正攻法では届かぬ一手を刀剣を投げることで届かせた。
そして告げる「いまのあなたにそれは言わせてあげられない」
──巴御前様。
と。
勝負を預けさせてください、と願い出て武蔵は刀を振るい、
そして、宿業がまた一つ両断される。
あらすじ、自力でまとめるのに語彙力の限界がきています。
あのほんと、何回も読み返してるんですけど画力がすごい(語彙力)
迫力がほんとすごい(語彙力)
”屍山血河の死合舞台(しざんけつがのしあいぶたい)”
ゲームのグラフィックもすごかったですが、描き込みがはんぱない。
ゲームで描かれていないやりとりや戦闘シーンもまたすごい。
すごいしかいえない。
武蔵ちゃんかっこいよすぎだし、インフェルノ改め巴御前もかっこいい。
回想シーン泣くしかない。
義仲さまを思い出したあとの「最後のご奉仕でございます」のときの穏やかな表情がなんともいえず…
武蔵ちゃんの「今のあなたにそれを言わせてあげられない」って宝具展開を防ぐのもいい。
たしか巴御前の宝具名は”義仲さま”本名木曾義仲。
巴御前の夫(巴御前自身は妾だった)を供養した義仲寺の本尊たる聖観音菩薩、の真言。
キャスター・リンボによって受け付けられた「一切鏖殺の宿業」によって反転し、源氏やそれに連なる(とされる)徳川、その統治下にある民草を憎む彼女に唱えさせたくなかったんでしょうね…
うつくしい…ほんとかっこよくてうつくしいよ武蔵ちゃん…
藤丸立香の令呪を使うタイミングが最高。
ゲームでは時間経過で回復する便利令呪だけど(ゲームでは令呪3つ使って全滅リトライできる。一日一画ずつ回復する)漫画ではどういう設定になってるんでしょうか。
閑話(かんわ)
一方こちらは風魔小太郎のレイシフトが成功した直前のカルデアでの小話。
キャスター陣営かわいすぎるだろ
年代も人種も国籍もあり方も何もかも違うキャスターたちがわちゃわちゃしててひたすら和む。
いえ、目的は眠り続けるマスター・藤丸立香をどうにかこうにかするためというけっこう緊迫したものなんでしょうけど。
みんなわいわいお祭り騒ぎっぽい。
安定の清姫。
「私関係ありません」っていうまともなふりしてますが、静謐のハサンはイベントでは対マスターに対して清姫並みに結構やべぇやつです。
マシュとのやりとりで和ませておいて安定のジャック。
あー、おにぎり握ってる藤丸どこにでもいる女の子やん…
清姫がさいご燃やしてるのはたぶんやさしさから。