ねこあつめのあいことば「破天荒」
読み方は「はてんこう」
グーグル日本語入力ではスマホ、PCともに一発変換できました。
他の入力変換ソフトでも問題ないと思います。
目次
破天荒の意味とは?
[名・形動]前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曽有 (みぞう) 。「破天荒の試み」「破天荒な大事業」
[補説]「天荒」は未開の荒れ地の意。唐の時代、官吏登用試験の合格者が1名も出なかった荊州は人々から「天荒」といわれていたが、劉蛻 (りゅうぜい) が初めて合格して「天荒を破った」といわれたという、「唐摭言」「北夢瑣言」の故事から。
文化庁が発表した平成20年度「国語に関する世論調査」では、「彼の人生は破天荒だった」を、本来の意味とされる「だれも成し得なかったことをすること」で使う人が16.9パーセント、本来の意味ではない「豪快で大胆な様子」で使う人が64.2パーセントという逆転した結果が出ている。
前人未到の大偉業。
「今まで誰もしたことのないすごいこと」という意味ですね。
たとえばはじめてエベレストのてっぺんまでのぼった人は「破天荒な大偉業」をした人ですし、宇宙にいった人達もそう、重力、という存在に気づいたニュートンも破天荒な人、といえますね。
とてもポジティブな言葉、褒め言葉として使われてきました。
そう、過去形です。
今の日本において「破天荒」の正しい意味を知っている層は少ないみたいですね。
「波乱万丈」(もういろいろ大変なことが次々と襲い来る的な意味)、「やんちゃな」「乱暴な」というもともとの意味とは違った言葉として使われていることが多いです。
「破天荒」には破壊の”破”や”海が荒れる”などの”荒”などあまりいい言葉に使われないイメージがある漢字が含まれているせいでしょうか。
言葉とは時代とともに移り変わっていくもので、死語になり使われなくなるもの”破天荒”のように意味が変わりゆくもです。
けれども、”どうしてそういう意味に変わったのか”ともても気になります。
ふと思ったこと
破天荒の「今まで誰も成し遂げなかったこと、さま」は「型破り」ともいえますので、暗黙の了解や同調圧力が強い社会である日本においては「みんなとは違う事をする」ということで。
”よい意味の言葉”から”わるい意味の言葉”に変わっていったのはある意味、普通のことだったのかもしれません。
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